【読書】大きな森の小さな密室 - 小林泰三
- 作者: 小林泰三
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2011/10/21
- メディア: 文庫
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小林泰三は『玩具修理者』に収録されている「酔歩する男」で衝撃を受けて以来覚えている作家。一番好きな短編はおそらくこれ。この話を丸パクリしたSSをWebで読んで、パクリ指摘を受けていたのを見て原作(?)が気になったのがきっかけで、本を手にした記憶がある。
作家買いしたのはこの人が初めてだったと思う。
『大きな森の小さな密室』はミステリ短編集。積んでいたのを読んだ。筆者特有のユーモアがあってつまらなくはないんだけど…取り立てて面白くもない…。これがSFとかだとすらすら読めるので、ユーモアだけで読めるほどミステリに親和性がないのかなというお決まりの感想。(ミステリ・謎そのものには心動かされなかった。本作がやや変化球ぎみのミステリ集だというのも関係しているのかも。)実際、SF短編集の『天体の回転について』は Amazon での評価はあまりよろしくないが、楽しく読めた。ハートマークが連打された表題作が小気味良かった♡♡♡
満足度 2/5
現時点で読んだ小林泰三の本一覧。かなりある(当社比)。SFのなかでは『海を見る人』の表題作が良い。『天体の回転について』の「盗まれた昨日」は性的で大変よろしい。
追記: 無限ネットサーフをして得た情報によると、牧野修というひとがどうやら同系統の作家らしい。覚えておく。