夜が静寂を取り戻す頃

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【読書】サバイバー - 木下半太

サバイバー (講談社文庫)

サバイバー (講談社文庫)

ほとんどの人が一度は思ったことがあるような、現実のどうしようもなさ(あるいは諦念)や喜怒哀楽もろもろをぶちまけてそのまま装丁したような小説。突然地球が崩壊し、生き残った人々がそれぞれの道を進んでいくさまを、4章・4つの物語で描く。話自体はナンセンスといってしまえばそうなのだが、根底にエネルギーを感じさせる。

本の帯にある筆者談によると、これは破壊と再生の物語であり、(日本で毎年3万人以上が選択する)自殺を思いとどまるようにと書いた本らしい。

満足度 4/5